本の覚書

本と語学のはなし

ギリシア神話(下)/呉茂一

 下巻は英雄たちの物語。
 テセウスヘラクレスの功業、オイディプスの悲劇が起きたテバイの因縁などを語った後で、まとまった叙事詩として残されているアルゴ船の遠征(『アルゴナウティカ』)、トロイア戦役(『イリアス』)、戦後の帰還(『オデュッセイア』)については特に詳しく筋を追っていく。
 ただし、アエネアスはもちろん紹介されるけれど、『アエネイス』の内容に詳しく立ち入ることはない。


 もうすぐ今年も終わる。振り返ってみると、なかなか思ったようには本が読めない。語学に力を入れれば、なおさら読む量は減る。
 来年は原典講読の対象に関連するものを優先して取り上げる。金銭的に、時間的に、どうなるかは分からないが、原典はできればモンテーニュセネカプルタルコスを続けたい。
 したがって和書も、来年はともかくこの3人と、あとはプラトンを中心に読んでいきたいと思うのだ。