本の覚書

本と語学のはなし

Newton 2023年11月号【元素図鑑】

 ビッグバンの頃に水素原子が出来て、それが集まって星になり、核融合によって段々と重い原子を作っていく。中性子星の合体によって、さらに重い原子が作られる。それらが宇宙に漂い、また集合して星となる。人間の体を構成する原子も、遠い過去に爆発したどこかの星で作られたのである。
 こういう話を学校の理科や化学の授業で聞いた記憶は全くない。でも、こういう話こそ第一に語り聞かせるべきことなのではないかと思う。


 航空機の記事は、ベルヌーイの定理から脱炭素燃料、空飛ぶ車、再びマッハへの挑戦、宇宙旅行まで、盛りだくさんな内容。
 素粒子物理学の記事は、かいつまんで基本を教えてくれる。我々の宇宙の真空のエネルギーは完全な安定状態にある訳ではなく(準安定状態)、これからまだ相転移が生じる可能性もあるらしい。