力とは何か、電気とは何か、波とは何か、光とは何か、時間や空間とは何か、私は全く知らない。
そして何よりも、なぜこの世界は法則に支配されているのか、なぜ数式で成り立っているのかということは、全く分からない。
ちょっと哲学に似ている。
3分冊の内、漸く1冊目を終えた。力学の基礎を勉強したことはこれまでにもあるが、それを超えたのは記憶にある限り初めてのことである。
多分やさしく解説してくれているとは思うのだが、文系の老人がこの本だけで独学するのは難しいかも知れない。問題の解答をただひたすら紙に書写するだけのこともあった。ちゃんと理解するには数回繰り返さなくてはならないだろうし、時には教科書や網羅的な参考書の助けを借りるべきでもあろう。
カバーのイラストと本文のイラストは別の人が描いており、テイストは全く違う。図はもちろんちゃんとしている。
カバーの印象から期待するべきでもないし、忌避するべきでもない。購入するときは書店で中身を確認して、判断した方がよい。
今後の予定。
このシリーズの電磁気編、波動・原子編に進む。公式の本を1冊挟んで、もう一度漆原を読む。
その後は問題集を解くか、微分積分を用いた参考書に移る。
いずれ宇宙物理学に挑戦してみたい気もするが、今は無理せず着実に高校物理を身に付けることを考える。