本の覚書

本と語学のはなし

エウセビオス「教会史」(上)/秦剛平訳

 エウセビオスの『教会史』は、イエスの出現からミラノ勅令でキリスト教が公認されるまでの歴史を記述した、一級の資料である。
 秦剛平はヨセフスや七十人訳聖書も訳している人で、ユダヤ主義的傾向が顕著である。エウセビオスの資料的価値を認めながらも、ユダヤ人迫害の根源に彼の(そして『神の国』に見られるアウグスティヌスの)反ユダヤ主義があるのだと弾劾する。
 秦剛平の信仰のことは、私は知らない。ユダヤ教徒なのか、彼独自のキリスト教徒なのか(あまりあり得そうにはないが)、ユダヤ教の枠内で捉えられた人間イエスを支持する人なのか、その辺りのことを明確に書いてくれている本があるなら読んでみたい。


【読書】
 『老子』を再開している(明治書院の新釈漢文大系7『老子荘子上』)。
 他にやることが多すぎて、やめるべきではないかと常に自問するのであるが、『荘子』内篇までは出来れば継続したい。
 高校時代に恍惚として読みふけった思い出がある。今ならどう感じるだろうか。
 仮に否定的であるとしても、そこに私の根本的な性向が読み取られるべきことは認めなくてはならない。


【家庭菜園】
 13日、間引きを兼ねてBのダイコンを収穫する。
 根も葉も食す。根はまだ小さいけれど。


 15日。
 定植したもの。BとCにラッカセイ、Dにキュウリ、Fにツルムラサキ、Fの畝下にマリーゴールド
 Dにはキュウリのために支柱を立て、直播きが失敗したところ(発芽後直ぐに食べられたようだ)にポットで育てた徒長苗を植えた。まだ暫くサニーレタスを収穫したいので、ネットは張らず、キュウリの苗は仮支柱に誘引する。


 Gに捨てた土から発芽したラッカセイを、一旦ポットに移植する。どこに定植するかが問題だ(他にもツルムラサキとキュウリの苗が余っている)。
 セルトレイにサニーレタスの種を撒く。


 16日、乾燥しきらなかったぼかし肥料を、通路や庭に撒き切った。
 もう作らない。基本は草マルチ、米ぬかと油かすの補い。状況に応じて、市販の発酵油かすや有機液肥も施す。


 17日、Gの葉ネギを初収穫。
 納豆に入れられたので、味はほとんど分からない。


 18日、セルトレイにラディッシュの種を撒く。
 収穫までセルトレイで育てることが出来るかどうか試してみる。