本の覚書

本と語学のはなし

ヘンリー六世 第三部/ウィリアム・シェイクスピア

 王家を分断する内乱によって、ヘンリー六世は王の座から降ろされ、ヨーク公エドワード四世として君臨することになる。ヘンリーは一度は王座を奪還したものの、すぐに反撃され再び王冠を失うことになる。
 だが、残忍な王弟リチャード(後のリチャード三世)は密かに王権を求め、野心の邪魔になるものはどうにかして片付けようと狙っている。ヘンリー六世も彼の手によって殺された。


 一箇所だけ付箋が付いていた。過去の記事で引用したことがあるわけだが、もう一度書き抜いておこう。
 エドワード四世を王位につけた立役者でありながら、後に反旗を翻し、ヘンリー六世の復位を成し遂げたウォリック。彼が死の間際に言うセリフである。

だがおれの栄光も、いまは埃まみれ、血まみれだ、
かつてはおれのものであった猟園も、散歩道も、荘園も、
たったいまおれを見捨ててしまった、おれの領地で
残されたのはこのからだの長さだけの土地がすべてだ。
ああ、栄華も権勢も、しょせんは土と埃にすぎぬのか?
人間、どう生きようと、結局は死なねばならぬのか?(第5幕第2場)

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【家庭菜園】
 4月23日に定植したコマツナは大分成長してきた。多少葉を囓られ、ハモグリバエに白い線を描かれている。収穫まで持つかどうか分からない。ノーガードでアブラナ科の野菜を育てるのは難しいのかもしれない。


 4月22日、5月4日に種まきしたダイコンは既に1回間引いた。


 4日に種まきしたエダマメは発芽し始めている。去年は防虫網をかけたり、苗カバーを付けたりして保護していたが、今年は何もしていない。今のところ草マルチに隠れているせいか、鳥害は受けていない。双葉になるべきもの(豆であったもの)がじゃっかん虫に囓らてはいるようだが。


 8日に種まきしたシュンギクも発芽し始めている。


 去年の秋に種をまき、越冬に成功したクリムソンクローバの内の一部が花を付けている。