カード払いの都合もあって、本の発注はだいたい月の半ば過ぎにする。古本が多いとはいえ、今月は買いすぎたようだ。
スピノザ
スピノザ『エティカ』(中公クラシックス)。昔中公バックスで持っていたが、手放してしまった。岩波文庫と中公クラシックスのどちらで読むべきか、よく見比べて決める。
スピノザ『神学・政治論』上下(光文社古典新訳文庫)。読みやすそうな新訳が出た。「幅広い読者層を念頭に置いた文庫本ですから、訳文や訳注の中で、どうしても学術的な厳密さを保証しきれなかった点は多々あります」というが、そんなことを言い出したら全ての訳者は平身低頭謝罪し続けなくてはならない。『エティカ』に先立ち、スピノザは先ずこちらから取りかかることにする。
吉田にはこの際スピノザの全訳を目指してもらいところだが、畠中尚志の仕事を「偉業」と呼んでいるし、自身はヘブライ語があまりできないと告白しているし(謙遜かもしれないが)、そのつもりはないのかもしれない。
- 作者:スピノザ
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 新書
- 作者:スピノザ
- 発売日: 2014/05/13
- メディア: 文庫
- 作者:スピノザ
- 発売日: 2014/05/13
- メディア: 文庫
イエスと原始キリスト教
田川建三『新約聖書 訳と註 2下 使徒行伝』(作品社)。ルカ書は最初1冊にまとめて出版される予定だったが、分量が多くなったので上下2巻に分けられた。
大貫隆『イエスの時』(岩波書店)。今読んでいる『イエスという経験』(岩波書店)が面白いので、姉妹編も購入した。いずれも絶版になっているのは実にもったいない。
八木誠一『イエス』(清水書院)。田川建三も『イエスという男』(作品社)において、八木の『イエス』を対話相手の一つに選んでいる。「日本で歴史的・批判的方法を知悉した立場から、いち早くイエス論を公にしてきたのは八木誠一である」と大貫隆も言っている(『イエスという経験』p.1)。
- 作者:田川 建三
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 単行本
- 作者:八木 誠一
- メディア: 単行本
キリスト教思想
金子晴勇『キリスト教思想史入門』(日本基督教団出版局)。金子の関心の中心はアウグスティヌスとルターにあるようだ。ルターはアウグスティノ修道会の出身だから、この組み合わせは別段不思議なことではない。
徳善義和『マルティン・ルター』(岩波新書)。徳善はルーテル教会の学者。前に『よくわかるキリスト教の教派』(キリスト新聞社)という本でお世話になった。
教皇庁教理省国際神学委員会『今日のカトリック神学』(カトリック中央協議会)。もうカトリック教会に復帰することはないかもしれない。それでも当面カトリックについて知る努力は放棄しない。
- 作者:金子晴勇
- メディア: 単行本
- 作者:徳善 義和
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: 新書
- 作者:教皇庁教理省国際神学委員会
- 発売日: 2013/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)