もしこの本一冊でヘブライ語文法が一通り尽くされているのだとすれば、ぱっと見たところ、ギリシア語を習得するより難しそうには思えない。だが、ギリシア語に夢中になった頃とは頭の柔軟さが違うのだし、セム語はこれまで一度も触れたことのない系統の言語なのだし、そもそも古典を学ぶということをそう甘く見てはいけない。泥沼に嵌りそうであれば、潔く途中でやめてしまうことも必要だろう。最低限ヘブライ文字が読めるようにだけはしたい。
旧版ではアラム語も扱っていた。旧約聖書の一部はアラム語で書かれている。*1イエスが話していたのもアラム語だとされている。改訂で削除されたのは惜しい。
Jps Hebrew-English Tanakh Bible
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: ペーパーバック
なお、ヘブライ語は文字を右から左に読んでいくので、本の開き方が縦書きの日本語と一緒である。不思議な感覚。