本の覚書

本と語学のはなし

購入


 茨木のり子『一本の茎の上に』。エッセイ集。原体験としての森鷗外についても書かれている。五十歳のころから始めた韓国語のことも書かれている。

一本の茎の上に (ちくま文庫)

一本の茎の上に (ちくま文庫)


 古本も大抵アマゾンで買っている。三好達治『詩を読む人のために』*1のコンディションが書店の表示と著しく乖離していたので、返品申請をしてみた。結果、代金は返金され、本も手元にある。そういうつもりではなかったのだけど、文庫本一冊を、送料を負担して返してもらっても、割に合わないようだ。
 検品漏れという。中に鉛筆の線が幾つか引かれているのは、その可能性もあるだろう。でも、折れとか全体的なふやけとか、一見して明らかなものまでなぜ見落とされるのだろうか。ただ、この手のことは程度の差こそあれ時々あることで(逆に期待より状態がいいこともしばしばある)、ネットで古本を買うのは賭けみたいなものだ。「非常に良い」との表示でなかったら、今回も「失敗したな」で済ませていただろう。