尼君も起き上がりて、「惜しげなき身なれど、棄てがたく思ひたまへつることは、ただ、かく、御前にさぶらひ御覧ぜらるることの変りはべりなんことを口惜しく思ひたまへたゆたひしかど、忌むことのしるしによみがへりてなん、かく渡りおはしますを見たまへはべりぬれば、今なむ阿弥陀仏の御光も心清く待たれはべるべき」など聞こえて、弱げに泣く。(夕顔2)
今は道元を読む気にはなれず、また『源氏物語』に戻る。日本の古典がいつまで続くかは分からないが、できれば英文学と仏文学との三本柱でやっていきたい。
小学館の日本古典文学全集を検索したら、『源氏』ですら現在入手できない巻がある。*1続きは文庫で読むことになりそうだ。そろそろ初級は卒業するが、岩波ではまだ厳しいだろうから、全訳と簡単な注釈がついたものにする。
この連休は特に『ロング・グッドバイ』に力を入れるつもり。
- 作者:紫式部
- 発売日: 1994/02/25
- メディア: 単行本
源氏物語: 桐壷・帚木・空蝉・夕顔 (第1巻) (古典セレクション)
- 発売日: 1998/03/18
- メディア: 単行本
*1:ハンディ版が16分冊で売っているが、ちょっと買う気になれない。