本の覚書

本と語学のはなし

枕草子

年若からむ人、はた、さもえ書くまじきの事のさまにやなどぞおぼゆる。例、いとよく書く人も、あぢきなうみなつつまれて、書きけがしなどしたるあり。(第21段)

年が若い人だったら、とはいえ、そうも書けそうもない事態であったろうか、などと感じられる。いつもたいへん上手に書く人も、情けないことにみな自然と気おくれがして、書きよごしなどしたのがある。


 吉田兼好にも、自慢話をした先人の例があることをことわって、自分の賢さを述べ立てた章がある。
 なお、訳に「自然と」とあるのは「つつまれ」の「れ」が自発の助動詞であるから。この本は高校生でも読めるように配慮しているようだ。


 今日は履歴書と職務経歴書を作っていた。塾用の履歴書はもう完成しているのだが、応募予定のところは塾でもないし、独自の様式を使うことが義務付けられているので、最初から作らなくてはならないのだ。志望理由書はこれから。締め切りまで余裕があるので、実際にその場所を見に行ったり、資料を入手したり、構成を練ったりしながら、じっくり書き上げる。
 要件を満たしていないので書類審査で落選する可能性が高いのだけど、7月にも同じ募集をしていたところを見ると、そうそう彼らの欲するような人材などいないようである。ダメモトで応募してみる。
 待遇は悪くない(決して高給ではないが食べてはいけそう)。やりがいがあるかどうかとなると考え込んでしまうが、今のところはノーコメントにしておこう。