本の覚書

本と語学のはなし

綱渡り


☆『ボキャビル』『100のフレーズ』『表現50』
☆「イングリッシュ・プラス」
☆「ニューズウィーク」「ル・モンド」「ヴェリタス」
☆『月と六ペンス』『異邦人』『変身』
☆『輸入学問』『政治経済』「洗浄」
☆「On The Media」「France2」


 『使える金融英語100のフレーズ』は実際かなり使えそう。今日目を通したところに「walk a fine line」という表現が出てくる。「(業績などが)綱渡りである」という意味。
 例えばこんな風に使う。


 XYZ has been walking a fine line for the last couple of years.
 XYZ社は、ここ2、3年、綱渡りの状況が続いている。


 私が調べた範囲では、この言い回し、辞書には載っていない。*1だから、同じく今日読んだ「ニューズウィーク」に次のような文章があるのを見て、とても助かったと思ったのである。


 His supporters know that’s a fine line, though.
 だが、オバマの支援者らは、そういうもの言いがあやういことを知ってもいる。


 試訳に示したとおり、これはオバマ氏に関するレポートであり、金融の話ではない。とすると、「walk a fine line」は金融業界だけで使われている特殊な表現というわけでもなさそうだ。


 このところ、今後の知的活動はどこに焦点を当てるべきだろうかとよく考える。
 中心はどうしたって政治経済にならざるを得ない。その理解を助けるために、たぶん入門書のレベルに留まるだろうが、思想や哲学などにも手を伸ばす。これまで表面的にしか知らなかった歴史にも一歩踏み込みたい。「ニューズウィーク」(または「タイム」)と「ル・モンド」は読み続けたい。
 しかし、それとは別に何か専門を持ちたいような気もする。
 道元だろうか。今も『正法眼蔵』を少しずつ読んではいるが、継続すべきかどうか疑問を感じている。
 語学だろうか。英語、フランス語、ドイツ語の原典講読をやめるつもりはないけど、言語学的なアプローチは今更できない。
 となると、文学だろう。時間がたっぷりあるとも思えないので、フランスと日本を中心に。
 結論はいつも同じようなところに行き着く。

*1:本当は大して調べてません。