本の覚書

本と語学のはなし

代休

 布団で寝なかったため調子が悪い。このところ、座椅子の背もたれを完全に倒して、マットレス代わりにして寝てしまうことが多々ある。
 携帯に元の職場の係長からの着信が記録されている。調子が悪いままに、父と一緒になって「水戸黄門」の再放送を見ている間のことである。何事だろう。可能性は2つある。1つは、先日私が手直しをしてやった原稿の謝礼が出たので、飲みに行こうという誘い。もう1つは、とうとう私の退職を聞きつけて、真相を確かめようとした。ちょっと怖い人で、説教されそうな気がしたので、弱った身には難儀だから、充電にかこつけてそのまま電源を切っておく。
 レヴィナスカフカを読む。明日はカミュとカント。結局は文学も哲学も捨てられないという、一番悪いパターンにはまりそうだ。体が弱ると、哲学なんて到底理解できそうにないと自信を失い始める。
 レヴィナス『実存から実存者へ』を翻訳で読む。さっぱり分からない。ますます自信を失う。
 語学の勉強を進めるにつれて、段々と元気も出てくる。学生時代、高熱に倒れた病床で中国語の文法書をずっと読んでいたことがあるけれど、私にとっては語学が一番のカンフル剤であるようだ。