本の覚書

本と語学のはなし

のちほど

 引っ越そうと考えたのは一瞬であった。
 経済的なリスクはかなり大きいし、新しいことが重なりすぎる。住む場所を探し、家具を探し、アルバイトを探し、翻訳学校を探している内に、勉強が疎かになるだろう。
 私はもともと独学タイプで、学校には金輪際通うことのできない持病があることも思い出した。学生時代の授業の記憶は、ほとんどギリシア語だけに限られている。
 しかし、引っ越すだろう。私一人が我が家に残されれば、もうここに居ることはないだろう。移住の時は、もう首都圏にはこだわらない。沖縄でもハワイでも行きたいところに行く。
 今はひっそり研究すべき時である。


 再び気力の落ち込みに悩んでいたが、今日から仕事が回り始める。