『ジュリー・レスコー』シリーズは、決して精巧に作られたドラマではないけれど、実にフランス的な感じがして好きだ。おしゃれなのではない。
主人公のレスコーは2人の女の子の母親。弁護士の元夫と離婚して、現在は独身。
部下のトレモワは、今回16年前に別れた恋人の子供と会うが、それが彼の子供であるか否かは、恋人自身にもよく分からないという。トレモワには、かつてレスコーとの間に一度だけ情事もある。
今回噂によって被害を被ったのは、カメルーン出身の移民の子供だ。噂に煽られて極右のような犯罪に走る者もいれば、出世を焦って自白や証拠をでっち上げる刑事もいる。
誇張されてはいるかもしれないが、現代のフランスをよく反映しているようだ。