本の覚書

本と語学のはなし

2012-06-19から1日間の記事一覧

『サロメ』

●ワイルド『サロメ』(福田恆存訳、岩波文庫) 平野啓一郎の新訳が出て、舞台化もされるというが、私が読んだのは福田恆存の古い訳。ビアズレーの挿絵付き。福田はスペクタクル的官能美の表現を否定し、あくまでせりふ中心の運命劇だとするが、ひたすら耽美…