本の覚書

本と語学のはなし

2011-02-17から1日間の記事一覧

桐壺「詩的」

月は入り方の、空清う澄みわたれるに、風いと涼しくなりて、草むらの虫の声々もよほし顔なるも、いと立ち離れにくき草のもとなり。(桐壺8) 月は沈みかけるころで、空は一面美しく澄みきっているうえに、風がまことに涼しくなって、草むらの虫の声々が涙を…