「これに薄(すすき)を入れぬ、いみじうあやし」と、人言ふめり。秋の野のおしなべたるをかしさは薄こそあれ。穂先の蘇芳(すはう)に、いと濃きが、朝霧に濡れてうちなびきたるは、さばかりの物やはある。秋の果てぞ、いと見所なき。色々に乱れ咲きたりし…
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