本の覚書

本と語学のはなし

Newton 2024年2月号【科学の名著】

 第1特集では、科学の名著を62冊紹介する。必ずしも科学史を動かした歴史的名著のことではなく(そういうものも含まれるが)、科学への入門として格好の読み物が多く選出されているようだ。
 私はやはり宇宙や物理を扱った本に惹かれる。


 今後の読書は、モンテーニュセネカプルタルコスが中心になるだろう。
 そこから分かれ道が生じる。
 ひとつは、ギリシア・ローマの哲学や文学の森に深く分け入っていくもの。おそらく凡庸な学部学生くらいのレベルには到達できるかもしれない。
 ひとつは、数学と物理の入門書をめぐるハイキングコースのようなもの。高校生のレベルを超えることはできないだろう。
 どちらを選んでも素人であることにはかわりなく、誰を益するわけでもない。私の満足する方に行けばよい。だが、その時々で気分も変わる。ニュートンを読んだ後では、プラトンなど私にとって何の意味があろうかと思われてくるのである。