本の覚書

本と語学のはなし

おおきなかぶ/A. トルストイ再話

 昨日書き忘れたが、役所のサービスセンターで国民健康保険証を発行してもらっている間、ラックに置いてあった『おおきなかぶ』を読んだのだった。
 初めてではないけど、何の思い出もない。ただかぶが抜けるだけの話だった。犬も猫もネズミもみんなが協力するというところに何か教訓を見出すべきなのだろうけど、それよりも自分で処理できないほどになるまで放置するべきではない。かぶの大きさは欲望のバロメーターであったのかもしれない。


 ロシアの民話をトルストイが再話したということであるが、このトルストイは『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』のトルストイではなくて、アレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイという別の作家である。