本の覚書

本と語学のはなし

よく育つ! よく採れる! 超図解 野菜の仕立て方の裏ワザ/『やさい畑』菜園クラブ編

 裏ワザの前に基本の仕立て方のページがあり、私にはこれが一番参考になった。写真ではなく、イラストによる説明が思いの外分かりやすい。
 例えばゴーヤー。基本は親づるを6~9節で摘芯し、子づるを2~3本伸ばし、他は切り捨てるというものだそうである。親づるの摘芯に触れているものは他にもあるが、子づるの整枝にまで言及しているのは初めて見た。
 私の畑のゴーヤーは葉っぱだらけになっている。あんな育て方はしてはいけなかったのかもしれない。しかし、今更どこをどう切って良いのかも分からない状態なので、ネットからはみ出した分を摘芯するだけしか方法がない。


 裏ワザに関しては、参考になるものもあれば、絶対にやらないだろうというものもある。
 ゴーヤーで言えば、紹介されているのはアーチパイプを使えというもの。裏ワザでも何でもない。これに対しては、そんな資材は買いませんと即刻言いたくなった。
 しかし、支柱を組み合わせて天井を作り、そこにつるを這わせるというやり方は今もやっており、来年もちょっと規模を大きくしてやるつもりであるから、似たような発想の育て方は既に取り入れていることになる(反対面は別の野菜に使うから、アーチパイプの全面をゴーヤーのために利用し尽くすという裏ワザとは多少異なるが)。


【家庭菜園】
 中玉トマトの初収穫。まだ完熟はしていない。
 下の実が青い内に、上の段にもどんどん着果していく。初めての栽培なので判断しかねるが、これも日照不足のせいなのだろうか。


 7月17日のつるなしインゲンはどうも健康そうには見えない。
 オクラが発芽しなかったので、急遽インゲンとエンサイとニンジンを播種したのであったが、この畝はもともとつるなしインゲンとエダマメを育てていたところである。インゲンの後作にまたインゲンというのが悪かったのか。はたまた天気のせいなのか。


 7月17日のエンサイ(クウシンサイ)を間引いて、一部移植した。
 移植したばかりのものが1本、ネキリムシの被害に遭った。移植前には周囲の土をよく確認したつもりであったが、見逃してしまったか。土が濡れているときにやる作業ではなかった。


 今一番頭を悩ませているのがネキリムシ問題である。
 トイレットパーパーの芯とか輪切りにしたペットボトルを使う手もある。ネキリムシ対策としては苗カバーより有効かもしれない。
 あるいはナメクジが多発したときにナメトールに手を出したように、ネキリベイトを密輸してしまうか。


【語学】
 日本語の専門は森鷗外にするつもりでいる。
 『鷗外歴史文学集 第四巻』を読み始めた。小史伝のようなものが集められている。前にも途中まで進めて、放棄した経験がある。読みさしのところ(「鈴木藤吉郎」の途中)から再開しても良かったが、「寒山拾得」を読みたかったので、また最初から。
 私は鷗外を小説家として評価するわけではない。ただ無性に鷗外の文章が読みたくなるときがあるのだ。それが日本語として優れているからと言うだけではない。
 例えば、「実はパパアも文殊なのだが、まだ誰も拝みに来ないのだよ」と息子に語りかける鷗外に会いたくなることもあるのだ。