先日職場のテレビがなぜかロシア語講座を映していて(たぶんチャンネルを変えた人が小林麻耶を見たかったのだろう)、暫くしたらそれがアラビア語講座に変わった(久しぶりに戦場カメラマンを見た)。私は後者の方に見入ってしまった。
私も今年の初め頃、アラビア語を勉強していたのだった。短歌とか小説の真似事に力を入れている内に、いつしか放棄してしまったのだった。今から独学しても、アラビア語でクルアーンを読むところまでは行かないかもしれないが、下手な創作などよりずっとこちらの方が私の本来の領域に近いはずである。果たしてこのままアラビア語をやめてしまっていいものだろうか。
そんなわけで、久しぶりにテキストを開いてみた。文字の復習には、アルモーメン・アブドーラ著『読める書ける アラビア文字練習プリント』(小学館)をぱらぱらめくってみたが、案外と覚えている。
文法はAlan Jones『Arabic through the Qur’ān』(The Islamic Text Society)で一から。これはクルアーンを読むためだけの文法書である。ヘブライ語に近い言葉であるから、根気さえ続けば、全体の理解も不可能ではないだろう。
入力練習。アラビア語もギリシャ語やヘブライ語同様、特別なソフトがなくても入力できる。
قُرْآنٌ مُبِينٌ
ローマ字にするとqur’ ānun mubīnunで、意味はa clear recitationとなる。最初のクルアーヌンが「朗読」(クルアーンは「朗読、詠唱」のことで、定冠詞が付けばイスラム教徒の聖なる書物を指す)で、次のムビーヌンが「はっきりとした」。
アラビア語学習の環境は必ずしも整っているとは言えないかもしれないが、クルアーンの明朗な詠唱ならネット上でいくらでも聞くことができる。中には300人くらいの詠唱者の中から好きな人を選んで聞くことができるサイトもある。試してみてはいかがでしょう。
途中で挫折するだろうけど、せいぜい短歌よりは長く続けたいものだ。
- 作者:アルモーメン アブドーラ
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: 単行本
Arabic Through the Qur'an (Islamic Texts Society)
- 作者:Jones, Alan
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: ペーパーバック