本の覚書

本と語学のはなし

購入5-3

 多木浩二ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』(岩波現代文庫)。
 正直言うと私は全くベンヤミンを知らない。名前くらいは知っている。独文時代に授業で短い文章を読んで、ドイツ語も内容も訳が分からなかったという経験もある。先生に君はベンヤミンなんかやってみると面白いのじゃないかと言われたこともある。だが、私は全くベンヤミンを知らないのだ。
 大学を出てからの私の活動が全て失われた学生時代を取り戻そうとする試みだったとすれば、歯が立たないと諦めたくなるところまではベンヤミンを読んでみる必要があるのではないだろうか。