本の覚書

本と語学のはなし

購入11-5

 フリードリッヒ・シュライエルマッハー『シュライエルマッハーのクリスマス』。シュライエルマッハーと言えば、ドイツ・ロマン主義の頃に自由主義神学を打ち建てた大御所である。薄いし、易しそうだし、季節にも合っているし、入門として選んでみた。
 内田和彦『「祈りは初めて」という人のための本』。福音主義の人の本。聖書の引用には新改訳を用いる。プロテスタントのことはよく分からないが、私の住んでいる地域の教会は、数からいえば圧倒的に福音主義的であるようで、ホームページから知りうる限りではだいたい新改訳を用いている。例外はカトリック聖公会日本基督教団くらいかもしれない。
 いずれ新改訳や口語訳も購入しよう。学生時代の最初の居住地のすぐ隣にある教会のホームページを見たら、牧師の説教の動画がアップされていた。読み上げる聖書の調子が新改訳っぽくないなと思って調べると、なんと口語訳であった。まだ現役で使われているとは知らなかった。


 年に一回あるかないかのミーティングのために会社に行ってきた。帰りみち、今年で役割を終える東のカトリック教会の前を通る。掲示板を見たが、合併のことなどどこにも書いてない(ミサの時間すら表示してない)。司教区のホームページにもお知らせはないし(もともとほとんど更新されないのだが)、のんびりしているというか、外に向けての発信には消極的であるようだ。
 普通カトリックの教会には誰でも勝手に入ることができるが、田舎の小さな教会なので、ポルタイユなどはない。入り口はまるで公民館の玄関である。靴を脱いでスリッパを履き、廊下を通って、内側から教会堂に入るという作りになっている。おそらく廊下の先には事務室とか司祭の部屋とかがあって、物音を聞きつければ誰か出てくるに違いない。迷ったが、B神父の思い出話などするのも面倒くさいので、玄関の戸を開けることなく帰ってきた。