本の覚書

本と語学のはなし

ミヒャエル・エンデを始めてみる

Momo. Schulausgabe

Momo. Schulausgabe

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

 ゲーテの『ファウスト』を読んでも興が乗らないので(前に途中でやめた時もそうだった)、ミヒャエル・エンデの『モモ』を取り出してきた。難しいドイツ語ではないが、そこそこボリュームがある。ドイツ語は神学に使ってみたらどうかという案もあるので、さて、最後まで読み通すことができるだろうか。

Sie sahen ähnlich aus, wie ein Zirkus noch heute aussieht, nur dass sie ganz und gar aus Steinblöcken gefükt waren. Die Sitzreihen für die Zuschauer lagen stufenförmig übereinander wie in einem gewaltigen Trichter. Von oben gesehen waren manche dieser Bauwerke kreisrund, andere mehr oval und wieder andere bildeten einen weiten Halbkreis. Man nannte sie Amphitheater. (p.7)

 劇場のようすは、いまの屋外競技場ににていました。ただ、どこからどこまで石材をつんでつくってあるというてんだけが、ちがいます。観客席は、すりばち型に、上にゆくほどひろがりながら重なっている石段です。建物ぜんたいを上から見ると、まんまるなものもあり、楕円形のものも、半円形のものもありました。こういう劇場は、円形劇場(アンフィシアター)とよばれていました。(p.11)

 Zirkusは古代ローマの円形競技場やサーカスを表す単語で、今日の屋外競技場を指しうるのかどうかは分からない。今もなお古代の面影を残すサーカス小屋のことと解してもよさそうな気はするが。