本の覚書

本と語学のはなし

瓦が落下

vade age, nate, voca Zephyros et labere pinnis
Dardaniumque ducem, Tyria Karthagine qui nunc
exspectat fatisque datas non respicit urbes,
adloquere et celeris defer mea dicta per auras. (4.223-226)

さあ行けわが子メルクリウス、
南の風を呼び出だし、翼で空を辷りゆき、
フェニキアのすじを引く、かのカルターゴーに荏苒(じんぜん)と、
日を送りつつ宿命が、定めたおのれの町々の、
建設忘れて心せぬ、かのトロイアの将領に、
話しかけて足早やの、風を通してわがことば、
かくは伝えて言い下せ。 (上p.224-225)


 ユピテル(ゼウス)は伝令の神メルクリウス(ヘルメース)に命じ、カルタゴの女王と恋に落ちたアエネーアースにローマ建設の使命を思い出させようとする。


 昨日、突如雨漏りが始まった。今朝になって屋根を見てみると、割れた瓦が大屋根から落下し、下屋根のトタンに小さな穴をあけている。まだ落ちそうなのがあるので、雪庇を取り除きながら慎重に引き抜いた。
 雪が瓦の上をゆっくり滑る際に、端の瓦も一緒に動き、屋根からはみ出た部分に雪庇の圧力がかかって割れたのではないかと思われる。しかし、こんなことは初めてだ。
 穴はとりあえず製本用のテープで塞いでおいた。雪が消えたら業者に見てもらわなければならない。家を維持するのは大変なことだ。果たして私は生きて行けるだろうか。


 今日は公立高校の入学試験日で、明後日が合格発表である。