本の覚書

本と語学のはなし

雪下ろしと百人一首


 下屋根の雪下ろしをする。去年*1の半分も積もっていないので、実質作業時間2時間強で完了。私一人で雪下ろしをし、下ろした雪の一部を処理し、普段の雪かきももっぱら私がすることを考えれば、早めにやっておかなくては体力的にきつい。
 近所で雪下ろしをしているのは、隣と斜向かいの家だけ。雪をいじりたくて仕方のない人たちだから、ともにもう2回下ろしている。今日は下で雪かきをする彼らに挨拶された。「早く下ろす方が楽でいいよなあ」。これで我が家も彼らの同類となった。


 昨日届いた百人一首の本*2を早速読み始めている。山部赤人の「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」は、『万葉集』では「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける」という形だった。直接体験の感動は観念的な幻想へと姿を変えていく。