本の覚書

本と語学のはなし

居酒屋「クーポーとランチエ」

Puis, comme elle n’entendait plus rien, elle rouvrit les yeux, elle resta toute bête, en les voyant causer tranquillement. (p.282)

やがて、なにも聞こえなくなったので、目をあけてみると、あっけにとられてしまった。ふたりがおだやかに話をしているのが見えたからだ。(p.309)


 宴会を通りから眺める元夫のランチエ。それに気が付いて外に出る現夫のクーポー。一触即発の危機に、ジェルヴェーズは目を開けていられなくなる。ところがまあ、事態はおかしな方向に展開していこうとする。


 英米文学フランス文学、日本古典文学に3つながら力を入れるのは、実はそんなに難しくないかもしれない。余計なものを加えようとするからいけないのだ。歴史の参考書はノルマを最小単位に抑え、ヒアリングは余裕があれば訓練すればいいというルールにしたら、どうやらフランス文学は今までの倍読めるのではないかという手応えを感じた。したがって、『居酒屋』の読了は8月ではなく、4月になるかもしれない。