本の覚書

本と語学のはなし

奇跡の職場

 久し振りに仕事で本庁舎に行く。
 廊下でちょうど顔を見たかった2人の同期と会って、話し込む。徴税吏員たちのところに行って、また話し込む。
 支所に戻ると、どんより空気が濁っていた。


 来年度の仕事の割り振りについて、多少の進展があった。大まかな分野が決まったという。しかし、具体的な業務を挙げてこれは誰が担当するのかと尋ねても答えは返ってこない。仕事量が適切であるかどうかは一切検討されない。今までどおりのことが出来るはずはないということには、誰もが気付かない振りをしている。
 内示から10日経って未だに席の配置すら決めることが出来ない人たちにとっては、高度すぎる判断なのかもしれない。
 引継ぎするのも馬鹿らしくなってきた。結局来年度の担当者は分からない。引継ぎ書だけ係長に渡して、口頭での説明は省くことにしよう。どのみち聞く気はないのだ。聞いてしまったら、自分で担当することになりかねないのだから。