本の覚書

本と語学のはなし

好きな食べ物

 食べ物の好き嫌いはほとんどないと思っていたけれど、先日嫌いな食べ物を挙げたら意外とたくさん見つかった。
 そこで今度は、何が好物なのだろうかと考えてみる。あまり思い浮かばない。人が驚くようなものもない。
 私の場合、好き嫌いがないというのは、何であれ胃袋に収めることが出来るということであって、美食家でも健啖家でもないのだ。
 食事は格別の楽しみではない。もし錠剤でも飲んで十分の栄養が摂れ、かつ空腹感に襲われないのであれば、食事なんかしなくてもいいくらいだ。


 学生時代、三食自分で作るとする。
 一食は必ずうどん(海外旅行に行くようになってからも、飛行機に乗る前、ひょっとして最後になるかもしれない食事は、ずっとうどんである。ただし、最近はそばに傾きつつある)。
 一食はご飯に納豆か卵をかける。野菜を多めに入れた味噌汁に、おかずはせいぜい豆腐。面倒臭ければお茶漬けでおしまい。
 一食はチャーハン。茄子とピーマンの炒め物を作っているときに、ご飯を入れてみた。それ以来、ちょっと変則的なチャーハンが定番となった。
 果物はもっぱらバナナ。飲み物はほぼコーヒー。
 何が好物かとなれば、ここにほぼ全てが網羅されているのではないか。