本の覚書

本と語学のはなし

『最新版 経済のニュースがよくわかる本〈日本経済編〉』

●細野真宏『最新版 経済のニュースがよくわかる本〈日本経済編〉』(小学館
 高校の政治経済で習うレベルかなと思っていたが(私は高校時代には政治も経済も嫌いだったので、参考書で初めてその内容に触れたのは今の職場の試験を受けるときだった。実を言えば、世界史や日本史をしっかり勉強したのも、その時が最初だったかもしれない)、バブルについて説明し始めるあたりからぐんと面白くなってきた。
 確かに長いこと私は経済ニュースをやり過ごしてきたので、ゼロ金利政策量的緩和の違いも知らなかったし、国債を発行しすぎると単に国の借金が増えるだけではないこともよく理解はしていなかった。
 金融機関のテキストや大学の経済学の教科書としても使われているらしい。1冊目の経済書としてはなかなかいい本ではないだろうか。著者は数学が専門の予備校講師であるが、難しい数式は一切使われていない。