本の覚書

本と語学のはなし

2008-01-01から1年間の記事一覧

『The Moon and Sixpence』

●W. Somerset Maugham『The Moon and Sixpence』(Dover) ●モーム『月と六ペンス』(行方昭夫訳,岩波文庫) 集中して読めば結構読めるもんだ。夕方から始めて、文庫本40ページ分の原文と翻訳を読んだ。一々辞書を引きながらこれだけの量を読んだのは初めて…

『基礎からわかる金融英語の意味と読み方』

●西村信勝ほか『基礎からわかる金融英語の意味と読み方』(日興企画,2003年) 少しずつ読み進めて、ようやく終了。 金融分野の幅広い範囲を押さえてある。見開き一項目で、左のページでは英単語を交えながら日本語で説明し、右ページではインターネット等か…

The Moon and Sixpence

『月と六ペンス』の行方訳。 It was a night so beautiful that that your soul seemed hardly able to bear the prison of the body. You felt that it was ready to be wafted away on the immaterial air, and death bore all the aspect of a beloved fr…

Bel-Ami

『ベラミ』の杉訳。 Il emmagasina des idées, des réflexions, des jugements, des anecdotes, tout en marchant, et il monta jusqu’au bout de l’avenue des Champs-Élysée, où on ne voyait que de rares promeneurs, Paris étant vide ces jours de cha…

★三土修平『初歩からの経済数学 第2版』(日本評論社) ★『モーム短篇選(下)』(行方昭夫編訳,岩波文庫) 金融英語、英作文、数学の参考書は、ローテーションを組んで順番に取り組んでいる。そのため、高校数学を学び終えるのはまだ先の話だが、それが終…

プール半年

プールに行く。前回は小銭しか持って行かなくて買えなかった定期券を購入する。半年券にしたので、来年の5月下旬までプール通いが続くことになる。 1回の時間は40分程度。それ以上時間をかけていられないという事情もあるが、案外程よく疲労する。今は歩くの…

寝込む

一日寝ている。漸く体中の神経に触るような痛みがなくなってきた。夜になって勉強を再開する。 弱っている時に時間割をいじると、恐ろしくシンプルになる。しかし、これはこれでよさそうなので、しばらく試してみることにした。 昨日久しぶりに「ディプロマ…

水泳

金曜日の夕方から土曜日の朝方にかけて、半年に一度くらい集まる病院時代のメンバーと麻雀をする。私はこの機会にしかやらないので、未だに点数計算もできないし、正確にはよく分からない役もあったりする。だから大概負けるのだけど、以前ほど極端な負けは…

The Moon and Sixpence

『月と六ペンス』の行方訳。 I wonder if Abraham really had made a hash of life. Is to do what you most want, to live under the conditions that please you, in peace with yourself, to make a hash of life; and is it success to be an eminent su…

diplomatique

「ル・モンド・ディプロマティク」の10月号と11月号が同時に届いた。 輸入会社からは、遅れた原因は未だ調査中とのメールが来る。日本洋書販売倒産の影響を被っているらしい紀伊國屋とは違い、こちらは多分向こうの人の怠慢に過ぎないのだろう。 届くからに…

初雪

暴風雨なので車で図書館に行く。その途中、7か月半振りにガソリンの補給しようとしたら、近所のスタンドがつぶれて既に更地になっていた。 図書館で勉強している間に初雪が降る。あっという間に2センチくらい積もっていた。私は昨シーズンからスタッドレスタ…

作業

このところあまり調子が良くないので、今日はパソコンで時間割を作り直し、通信講座の進行管理票を作成し、役所時代に作った予定表を改良する作業に従事していた。 予定表は時間軸を垂直方向にとったものと水平方向にとったものを用意し、数日間同じ内容を入…

不相応

父方と母方の親戚を全部集めても、大学に進んだのは私一人しかいないようだということに初めて気がついた。私の生まれ育った県の辞書に大学全入という言葉は存在しないし、私の幼馴染の大部分は高卒か中卒が最終学歴であるから、私の家系の知的レベルの低さ…

アメリカ

★有賀夏紀・油井大三郎編『アメリカの歴史 テーマで読む多文化社会の夢と現実』(有斐閣アルマ) ★有賀夏紀『アメリカの20世紀』上・下(中公新書) ★中尾武彦『アメリカの経済政策 強さは維持できるのか』(中公新書) ★神谷秀樹『強欲資本主義 ウォール街…

またもや時間割変更

やることが増えてしまって、時間配分がうまくいかない。10月号すら届かない「ディプロマティク」は時間割から外し、午前中は再び図書館で過ごすことにした。 新時間割は、何といっても数学と英語ライティングを学ぶためのものである。この機会を逃せばもう一…

『グレート・ギャツビー』

●スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』(村上春樹訳,中央公論社) 村上訳を読んでこれはすごいと思う人は、よっぽと文学的な感性に恵まれているに違いない。村上春樹が自分にとって最も大切な小説を翻訳した、ということを知らなければ、読…

経済思想史と数学

★森嶋通夫『思想としての近代経済学』(岩波新書) ★間宮陽介『市場社会の思想史 「自由」をどう解釈するか』(中公新書) ★馬場敬之『馬場敬之の合格! 数学Ⅰ・A』(マセマ) ★馬場敬之・高杉豊『馬場・高杉の合格! 数学Ⅱ・B』(マセマ) ★馬場敬之・高…

記憶

昔『ギャツビー』の原文を読みかけたのを思い出した。 どこまで読んだのか、何故やめたのかは全く記憶にない。やめたのは、多分つまらなかったのだろう。辞書を引かずに読み飛ばしていたような気もするし、ていねいに読んでいたような気もするが、それもあや…

Plain English

ライティングにしろ会話にしろ、英語の発信力には全く自信がない。日英方向の仕事はしないだろうが、かと言って読む以外に英語が全く使えないようでは信用に係わりそうなので、宮崎尊『宮崎の今すぐ書ける英作文 和文英訳編』(東進ブックス)を始めてみた。…

日常

数日振りに図書館に行く。家に閉じこもっていると、昼夜は逆転するし、腰が痛くなる。歩いてみたらいっぺんに健康を取り戻した気分だ。 だが、今日の図書館常連は最悪のメンツだ。テーブルの反対の端には、大判の焼き物の本を放り投げるように置き、文字と見…

年賀状

ここ数日は通信講座の課題にかかりきりだった。初級演習編の最終回とビジネス編の初回の二つ。 前者は本来先月が提出期限だったが、三か月間は無料で延長できるので、仮の訳文を作った上で敢えて放置し、しばらく時間をおいて見直してみたのだ。びっくりする…

10月

◆時間割をタイトに戻す。ペースを乱しがち。先ずは早く寝ること。 ◆通信講座は英日ビジネスコースの「金融・証券」に入る。将来の仕事に関して深刻な不安を感じ始めたため、ようやく通信講座に本腰を入れる。 ◆原典講読は相変わらずモーム『月と六ペンス』と…

『マネーはこう掴む』

●藤巻健史『マネーはこう掴む 個人で使えるデリバティブ』(光文社,2008年) デリバティブの使い方指南。『実践・金融マーケット集中講義』(光文社新書)の簡略版といった感じだ。『金融マーケット』を読んだ時は未だ金融が何なのか全く分からない頃だった…

時間割変更

今日から新時間割を実践する。午前中がちょっとタイトになった。道元と聖書は後ろに回してもいいのかもしれない。 語学は結局英語とフランス語に専念しようと思う。ドイツ語の需要も出てくるとは思うが、私の方が追い付かない。 写真は私が卒業した高校の体…

数学

★馬場敬之・高杉豊『元気が出る数学Ⅰ・A』(マセマ) ★馬場敬之・久池井茂『元気が出る数学Ⅱ』(マセマ) ★馬場敬之・久池井茂『元気が出る数学B』(マセマ) ★馬場敬之・高杉豊『元気が出る数学Ⅲ・C』(マセマ) ★宮崎尊『宮崎の今すぐ書ける英作文 和文…

『いまこそ『資本論』』

●嶋崇『いまこそ『資本論』』(朝日新書,2008年) 岩波文庫の『資本論』全九冊を持っているが、読み通すことはないだろう。筑摩書房の「マルクス・コレクション」にはマルクスの生前に刊行された第一巻が収められている。有名な剰余価値が論じられている部分…

『竹中式マトリクス勉強法』

●竹中平蔵『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎,2008年) ハウツー本として使える本ではない。「勉強法」「記憶勉強法」「英語勉強法」「経済勉強法」「世界に通じる勉強」という章ごとにいくつかの極意が示されるが、テクニカルな話はほとんどない。メモを持…

竹中式

★竹中平蔵『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎) 新聞広告を見て気になったので、図書館の帰りに本屋に寄ってきた。目から鱗というほどの内容ではないかもしれないが、刺激を受けるために購入。 午前中、両親を投票所に連れて行くため車のエンジンを掛けよう…

Die Verwandlung

ドイツ語を続けるかどうか決着がついたわけではないが、まだ放棄はしていない。英語やフランス語の足を引っ張らないかどうかとなれば、引っ張るには違いない。 ドイツ語の原文を読む際に、池内訳を参考にするべきでないことはよく分かっている。相変わらずい…

『壁』

●安部公房『壁』(新潮文庫) 中学を卒業した日に、君の中学時代の一冊を選びなさいと言われたら、この本の名前を挙げたかもしれない。あれから随分時間は経つ。とらぬ狸だのバベルの塔だの針の穴などは容易に通れるらくだのこと以外何も記憶にないにもかか…