本の覚書

本と語学のはなし

2016年7月【振り返り】

▼岩波訳の聖書を全巻読破した。
▼その後、新共同訳を家で読むようになった。士師記、ルツ記、サムエル記上、サムエル記下、ルカによる福音書を終え、現在はイザヤ書


▼職場では聖書の代わりに TIME を読もうと思い立って、定期購読を申し込んだ。8月8日号から配送される。ただ、職場で読むか家で読むかは、再考が必要。
▼ニュースの英語を強化するために、ボキャブラリービルディングの本を購入。
▼CDもついているので、通勤時もしくは就寝時に聞く。
▼現在、通勤時や就寝時に聞いているのは、英語、ドイツ語、フランス語のひとこと会話集、例文で覚えるタイプの英単語集、ギリシャ語とヘブライ語の聖書語彙集。


▼英語、ドイツ語、フランス語の原典講読は、必ずしもキリスト教に拘らなくてもよい。また文学をメインにしていくかもしれない。

読了本

福音書共観表/佐藤研編訳

福音書共観表

福音書共観表

  • 発売日: 2005/11/26
  • メディア: 大型本
 二資料仮説によれば、マタイとルカの福音書は先行するマルコ福音書に基づきつつ、Q資料と言われる語録資料(現存はしない)とそれぞれ独自の特殊資料を挿入し、各々の神学的傾向の色を付けて編集している、ということになっているようだ。
 したがって共観福音書は互いによく似ていながら、多くの点で非常に異なっている。共観表は、その異同を並行記事を並べて表にすることで見やすくしたものである。


 佐藤研は岩波の共観福音書を一人で訳している。最初から共観表を作るつもりで、比較しやすいように訳を作っていたと言う。日本語としては不自然でぎこちないけど、なるべく原文が透けて見えるように、統一したルールを適用しているのだろう。
 特徴としては、ヨハネ福音書トマス福音書も、更には使徒行録やパウロの手紙なども、並行関係がある限りにおいて比較されていること。
 色分けと下線、網掛けを組み合わせて、ギリシャ語の単語レベルでの異同まで見えるようしたこと。
 どのようにそれを行っているのかは、自分の目で確かめてもらうのがいいのだけど、佐藤がインターネット上で公開しているギリシャ語版共観表があるので、参考になろうかと思う。

ボキャビル【購入】

 以前にも持っていたのだが、売ってしまったので再度購入(古本で)。実は久しぶりに英字週刊誌の定期購読を検討している。
 岩波訳聖書を読破したのを機に、今まで職場で読んでいた新共同訳には専ら家で取り組むことにした。職場で付箋をたくさん貼って、家で調べ物をするのが面倒くさくなったのだ。
 それで、職場ではどうするべきかと考えた。時事英語の流し読みがちょうどいいのではないか。


 候補は二つ。TIMEThe Japan Times on Sunday
 TIME は三年前のバックナンバーが手元に三冊ある。試しにこれを職場に持って行って読んでみた。
 世界で起こっていることを一週間分まとめて表面的になぞる、というような目的には適さない。たとえばオランダのトマトが輸出を伸ばしているという話。しかし、自然条件に恵まれながら停滞するギリシャやイタリアの問題が指摘されるとき、それはEUの困難を考える一つの示唆となり、あるいは合理主義やプロテスタンティズムにまで思いをめぐらせる一助ともなるかもしれない。
 少なからぬページを占めるカルチャーのコーナーに興味が持てるか否かが、評価の分かれ目になりそうだ。
 一年以上の定期購読契約をすると、一誌あたり約300円。定価はたぶん980円。


 The Japan Times on Sunday は無料サンプルを取り寄せているところだが、まだ届かない。
 内外の主要なニュースのダイジェストを英語で読むにはちょうどよいが、タブロイド判というのが職場では読みにくそうだ。以前、週刊ル・モンドを切って折り畳み、持ち運びしていたことがある。それはさすがに面倒くさい。
 ちなみに TIME の場合は、ブックカバー状のクリアファイルを持っているので、これをカバー代わりに使っている。
 定期購読契約をすると、一誌あたり約258円。定価は260円。


 たぶん TIME にするのだろうなと思う。