本の覚書

本と語学のはなし

振り返る3月


 3月に読んだ本。 *印が付いているのは途中でやめた本。
(1) 詩ってなんだろう/谷川俊太郎http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130301/p1
(2) 倚りかからず/茨木のり子http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130312/p1
(3) 坂の上の雲(七)/司馬遼太郎http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130315/p1
(4) 一本の茎の上に/茨木のり子http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130315/p2
(5) 坂の上の雲(八)/司馬遼太郎http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130326/p1
(6*) 宝慶記/道元http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130327/p1
(7*) 日本の歴史1 神話から歴史へ/井上光貞http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130331/p1
(8) 完全マスター 中国語の文法/瀬戸口律子:http://d.hatena.ne.jp/k_sampo/20130331/p2


 読了が少ないかなと思うが、いくつかの言語で詩を読み始めたところなので仕方ない。今後もそれほど増えることはないだろう。


 セリーヌ『夜の果てへの旅』をやめ、スタンダール『赤と黒』を始める。カフカ『変身』をやめ、ドイツ語でも詩を読み始める。中国語の勉強を始める。


 読書は概ね先月末に書いた方針の通り進んでいる。まだ試行錯誤しているところだが、三月末現在の仮の組み合わせは下記の通り。
 (1) ギリシア詩、ドイツ詩、イギリス詩、古文、フランス散文、和書散文(鷗外)
 (2) ラテン詩、フランス詩、中国語、和歌、イギリス散文、和書詩
 ギリシア詩とラテン詩は余裕がなければ読まなくてよい。ドイツ詩も同じ扱いにするべきかもしれないが、初めて学んだ英語以外の言葉がドイツ語であったし、一応は大学でドイツ文学を専攻したのだ。いざとなると愛着が湧いてくる。
 中国語には、文法、会話、読み物の他に、漢詩の現代音朗読も含める。今後どんな展開になるかは分からない。
 和書の扱いも流動的。鷗外と詩が中心になることは間違いないが、これもローテーションに組み込むべきか否か、結論には達していない。


 職場では歴史書か歴史小説のつもりだったが、歴史関連となるとやたらに干渉する人がいて煩わしいので、漢詩を読むことにした。家で漢詩を鑑賞するはずだった時間は、中国語学習に宛ててみる。
 しかし、職場は漢詩を読むのに適当な場所であるか分からないし、中国語学習の目的をどこに定めるかも決めていない。あくまで仮の処置である。


 しばらく詩法、詩の歴史、言葉の歴史をテーマにして、詩を「勉強」する。
 先ずは、詩を直に原文で読む。なるべくCDを用いてリズムと響きを確かめる。詩法の理屈を知るのはそれからでよい。西洋詩の韻律、漢詩の平仄の基本を押さえ、音楽としての詩を理解すること。漢詩は現代中国語で音読してみたい誘惑も感じている。
 詩の歴史も、先ずはアンソロジーを読んで、直に感じ取る。フランス、イギリス、日本については、もう少し詳しく調べる。恥ずかしながら、日本の現代詩人なんて全く知らない。
 私が読むイギリス詩とフランス詩は、古くてもせいぜいルネサンス期のものだが、言葉の古形の知識も有しておきたい。『エセー』を読んだときに、今のフランス語と綴りが違うのに苦労したことがある。万葉集記紀歌謡の理解のためには、上代の文法と音韻を学びたい。


 インターネットでイギリス、フランス、ドイツ、中国のラジオをたまに聞く。


 小さな詩を少し書く。これをどう発展させていくかは未定。きっと、どうもしないだろうけど。


 来月もう一度豪勢に本を買ったら、その後は倹約するべし。その後、新たな傾向に沿って、本棚を整理し、売るべきを売るべし。