●植田一三『発信型英語 世界を読み解くキーワード』(ベレ出版)
時事英語を読むのに必要な基礎知識を、英語のキーワードを用いながら簡潔に説明してくれる。
例えばこんな感じ。
1962年に元Burma(ビルマ)commander in chief(国軍最高司令官)であるNewin(ネーウィン)がmilitary coup(軍事クーデター)により政権を握って以来、彼のとったビルマ式社会主義体制がeconomic slump(経済不振)、human rights supression(人権抑圧)、軍関係者のcorruption(腐敗)を引き起こし、ミャンマー国民の怒りが爆発、1988年のpro-democracy movement(民主化運動)へと発展した。(194頁)*1
2002年の出版だが、大半は今でも新聞で目にする記事の理解に役立つ。
ただし、時事英語を全く読んだことのない人がいきなり読んでもあまり意味はない。ある程度「タイム」なり「ニューズウィーク」に慣れてから、確認のために手にとってみるべき本だ。
- 作者:植田 一三
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 単行本
*1:実際には英語部分が青字になり、カッコ内の日本語がゴシック体になるのだが、面倒なので再現はしていない。