本の覚書

本と語学のはなし

Newton 2024年7月号【超感動の人体】

 夜勤が始まって半月以上が経ち、生活のリズムもようやく定まりつつある。
 朝、帰宅後に『フレンズ』を見たり、菜園で軽い作業をしたりして、9時頃に就寝。午後3時頃に起床して、出かけるまでにセネカプルタルコスモンテーニュの原典と翻訳を読む。職場の休憩時間はやや長いので、英仏のニュースを視聴し、ニューヨークタイムズニュートンを少しずつ読む。
 この中でもし諦めるものがあるとすれば、第一にニュートン、第二に『フレンズ』である。後者はシーズンを絞って休日限定にしてもいいかもしれない。
 だが、ニュートンはどうだろう。定期購読期間が残っているからもったいないということで、無理に読んでいる気もする。暑くて睡眠の質が良くないために、そんな気がするだけだろうか。


 第2特集は「和の匠のサイエンス」。
 「青は藍より出でて藍より青し」というが、藍の葉は青くない。藍に含まれる無色のインジカンが、葉の細胞が壊れるとインドキシルに変化し、酸素と反応して青いインジゴになるのだ。
 ところがインジゴは水に溶けないので、そのまま染色に使うことはできない。伝統的には、タデアオイの葉を長い時間かけて発酵させ、一度ロイインジゴという黄色い色素に還元する。これをアルカリ水溶液に溶かし、繊維を漬け込む。染液から取り出し空気にさらすと、ロイインジゴが酸化して再びインジゴになり、繊維は青く染められるのである。