- 作者:スピノザ
- 発売日: 2014/05/13
- メディア: 文庫
しかし、本書は単に神学の本ではない。哲学の本である。タイトルページにはこんなことが書かれている。
本書は、哲学する自由を認めても道徳心や国の平和は損なわれないどころではなく、むしろこの自由を踏みにじれば国の平和や道徳心も必ず損なわれてしまう、ということを示した様々な論考からできている。
憾むらくは、スピノザは、宗教は本来、自然の光に照らして誰でもが理解可能な単純な道徳を教えるものと位置づけたがっているようである。
本書は、哲学する自由を認めても道徳心や国の平和は損なわれないどころではなく、むしろこの自由を踏みにじれば国の平和や道徳心も必ず損なわれてしまう、ということを示した様々な論考からできている。
憾むらくは、スピノザは、宗教は本来、自然の光に照らして誰でもが理解可能な単純な道徳を教えるものと位置づけたがっているようである。