▼今年の目標の一つが図書購入費の抑制であったが、早くも買いすぎた。
▼修行のような年は今年で最後にするはずでもあった。新しい言語を学ぶなど、もう絶対にしてはならないはずだった。ところが、あろうことか……。
イスラム教
アラビア語
- 作者:本田 孝一
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
▼「平和」を意味する単語は、ヘブライ語のシャロームに対して、アラビア語はサロームである。同じように挨拶の言葉として用いられる。しかし、そうかといって習得が簡単であるはずはないし、ましてクルアーンの読解などまで到達しうるもかも覚束ない。
▼とりあえずは、ごく基本的な入門書である。この本で様子を探りつつ、行けそうであれば次のステップに進むことにしよう。
▼アラビア語のできる日本人はどの程度いるのだろうか。NHKの講座があるくらいだし、最近はビジネスで必要になることもあるだろうし、世の中には戦士になりたい人さえいるらしい。けっこう使い手はたくさん存在するのかもしれない。
▼先日NHKで、イラク戦争後のある家族の10年を追ったドキュメンタリー番組を見た(再放送)。その時、今まで一度もアラビア語を学んでみようと考えさえしなかったことを、いたく恥じたのである。私は彼らの言葉のわずか一言すらも聞くことができない。耳を閉じてきたのだ。目を閉じてきたのだ。
▼現実的には、ほんの少しばかり原文でクルアーンを読むというところがゴールであって、私にはそれ以上のことは何もできないだろう。時々アラビア語を学んだという痕跡をこの日記に残すだけだろう。だが、それだけだとしても。
クルアーン(コーラン)
▼日亜対訳のクルアーン! が、この本は日本語訳を読みながら、気になる部分だけ原文でちょこっと確認するために使うものだろう。アラビア語の方は、メインで読むには文字が小さすぎる気がする。▼手に入れやすい翻訳といえば、岩波文庫の井筒俊彦訳と中公クラシックスの藤本勝次・池田修・伴康哉訳がある。私は井筒訳を昨年の初めに読んだ。良い感想は書いてない。ひょっとしたら殺されるレベルかも知れない。すみません。
▼日本ムスリム協会の三田了一訳は、ネット上で見ることができる。協会に連絡をすれば、3000円(送料別)で日亜対訳の書籍の購入もできる(Amazonだと古本にもっと高い値がついている)。
▼ネット上で私訳を公開している人もいるようだ。
▼アラビア語原典の朗読を聞きたい人はこちら(探せばまだたくさんあると思う)。読むというより、歌ってる感じ。これがイスラムの魂なのだろう。
キリスト教
入門書
- 作者:山我 哲雄
- 発売日: 2014/12/20
- メディア: 新書
▼著者は旧約学者の山我哲雄。著名な宗教学者の山折哲雄とよく似ていて紛らわしいけど、別人である。岩波の聖書翻訳委員会のメンバーでもある。
▼紛らわしいといえば、キリスト教の似たような分野で仕事をしている土岐健治、土井健司、筒井賢治もなんとかしてほしい。