本の覚書

本と語学のはなし

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『神さまの話』

●リルケ『神さまの話』(谷友幸訳,新潮文庫) 神さまの話と言っても、聖書を下敷きにしているわけでもないし、とびきりの聖人君子が登場するわけでもない。それでも至るところに神が現れる。神が登場しなくても、神は常にいるようだ。 というのも、語り手の…

『応用倫理学のすすめ』

●加藤尚武『応用倫理学のすすめ』(丸善ライブラリー) 善とは何か、悪とは何か、というレベルの話ではなくて、代理母は許されるか(6章)とか鯨は食べてよいか(12章)といった、新聞なんかでもよく見るような具体的な事例に即して判断の基準を設計してみる…

★リルケ『神さまの話』(谷友幸訳,新潮文庫) 安い美容室に行くから車に乗せてくれ、と母が言う。母を降ろして、私はジャスコの本屋に寄った。小さな本屋で品揃えもよくない。野崎歓訳の『赤と黒』は下巻だけあったが今日のところは買わない。新潮文庫と角…

「日経ヴェリタス」サンプル版再び

3月16日創刊の「日経ヴェリタス」のサンプル版がまた届く。今度は48ページ。実際には72ページになるというから、これでもまだ全貌が明らかになったわけではない。 夜、勧誘の電話が来る。「Weekly」の購読を始めたので、とりあえず「ヴェリタス」の方はとり…