本当はCDつきの薄いテキストを注文していたのだけど、イタリア語は普段使う言語ではないし、引用文があれば辞書と文法書を頼りに何とか意味を取れればよいという程度の心づもりなので、お金をかけることはやめようとキャンセルした。
もちろん分厚い網羅的な文法書を隅から隅まで読み尽くすつもりはない。学生時代に一度勉強しているから、動詞活用などの細かい部分は記憶してないにしても、おおよそのところは頭に入っている。仮に忘れていたとしても、ラテン語とフランス語を知っていれば、イタリア語文法なんてほとんどそこから類推できる。したがって、文法説明は軽く読み飛ばしつつ、例文だけはなるべく全て目を通す(飽きたら多少間引きする)という方針で進めていくことにした。
Ho buveto un cafè che non m’ha fatto dormire.
私はコーヒーを飲んだら眠れなくさせられてしまった。
漸進的な学習参考書ではないから、例文を読むのにも文法の全体を知っている必要がある。だが、イタリア語を知らないフランス人だって、この程度の文なら意味を取ることができるのではないだろうか。
イタリア語を終えたら、同じようにしてスペイン語とポルトガル語を復習する。その間、ラテン語かドイツ語の原典講読をストップする。
現代ギリシア語や新約聖書ギリシア語の文法を勉強するとしたら、おそらくその後になる。