本の覚書

本と語学のはなし

TIME January 16, 2017

Time Asia [US] January 16 2017 (単号)

Time Asia [US] January 16 2017 (単号)

  • 発売日: 2017/01/07
  • メディア: 雑誌
 いきなりの大雪で、職場まで一時間以上かけて歩いてみたり、夜勤明けに雪かきに追われたり、疲弊した。
 今日は屋根の雪下ろしをするつもりでいたが、久しぶりに照る太陽がだいぶ雪の嵩を減らしてくれそうだ。もう少し様子を見ることにしよう。


 Botox という薬はボツリヌス菌から作られる。もちろん経口摂取するのは危険であるが、少量を注射した場合には、しわを取り除いてくれたり(というよりは作らない)、自殺願望を軽減してくれたり、いろんな効果を期待できるらしい。
 神経と筋肉の連携を妨げる機能を持つことから多くの効能は説明できるが、なぜそれに効くのか分からないものもあるという。
 面白いのはアメリカの制度である。

 It’s also not approved by the U.S. Food and Drug Administration (FDA) for depression, not that that stops doctors from prescribing it that way. Such off-label use of Botox, like that of any FDA-approved drug, is legal in the U.S. That’s because once a drug has been approved by the FDA for a condition, licensed physicians are legally allowed to prescribe it for any medical issue they think it could benefit, regardless of whether it’s been proved to work for that condition.

チェス【購入】

ここからはじめるチェス

ここからはじめるチェス

  • 作者:渡辺 暁
  • 発売日: 2010/04/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 パソコンに入っているゲームでチェスを始めてみた。駒の動かし方はネットで調べた。戦術など知らないからだいたいワンパターンな序盤になるのだけど、10まであるレベルの内、レベル1と2ならほぼ勝つことができるようになった(レベル3以上とはまだ戦ったことがない)。
 将棋より駒がだいぶ少ない上に、討ち取った敵の駒を持ち駒として使うことはできない。最後は盤上がスカスカになることもある。しかし、狭い盤の上では味方もけっこう邪魔になる。相手の戦力を落としながら、いかに有効に自駒を捨てるかが鍵のようである。


 ほんのちょっと楽しみを増すために、深入りしない程度に学んでみることにした。
 身近にチェス・サークルはなさそうなので*1、本を読みコンピュータと対戦するだけになりそうだ(オンラインで他人と対戦することも可能だけど)。独学にしか向かない私にとっては、これが常道である。
 うまくすれば一生ものの趣味になるかもしれない。

*1:私の住んでいる県にもチェス倶楽部はあり(日本チェス協会には登録していないようだ。ここはなにかと評判が悪いらしいが)、大会も開催されている。チェス界においても日本の第一人者である羽生善治が来ることもあるらしい。しかし、遠出をして参加するほどの行動力は、私にはない。

神学・政治論(下)/スピノザ

神学・政治論(下) (光文社古典新訳文庫)

神学・政治論(下) (光文社古典新訳文庫)

  • 作者:スピノザ
  • 発売日: 2014/05/13
  • メディア: 文庫
 後半は政治論がメイン。私は聖書学的な興味で読んでいるので、本当はこの社会契約論的な民主主義の主張の方がずっと重要なのだろうけど、身が入らない。
 スピノザはオランダのユダヤ人共同体から破門され、神即自然の汎神論的な思想に生きた人だけど、別に反宗教という訳ではなく、宗教には論理的思考を経ずに道徳を提示するものとしての固有の領野があるのであって、その分を守る限りは有用なものと考えていたようだ。彼自身はクリスチャンにはならなかったが、リベラルなプロテスタントは嫌いでなかったらしい。
 『神学・政治論』は総督派統治のオランダにおいて禁書処分を受ける。

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