本の覚書

本と語学のはなし

自宅でデキる筋力トレーニング/松尾隆太郎

自宅でデキる筋力トレーニング―DVDつき

自宅でデキる筋力トレーニング―DVDつき

 購入すべきかどうか迷ったが、買って正解だった。今後はこれが私の新しい筋トレの教科書になるだろう。
 DVD が付いているので分かりやすい。写真で想像していたのとは若干違うものもあった。たとえばクランチ。これはいわゆる腹筋のようなものだが、上体はあまり起こさなくてよいと本に書いてある。映像で見たら、本当に肩がちょっと浮く程度でびっくりした。
 正しいやり方だけでなく、よくある間違いも紹介してくれる。間違いというのは、関節などを痛める可能性があったり、負荷が逃げてしまったり、狙いとは別の部位に負荷がかかったりするようなやり方のことである。どこを鍛えようとしているのか意識することが、筋トレの肝であるようだ。
 マッチョにはならないかも知れないが(私もマッチョを目指しているわけではない)、自宅であっても小さな負荷から最大限の効果を引き出し、全身をくまなく鍛える知恵が詰まっている。


 必要な物。
 ダンベル。これは必須。著者は一流のボディビルダーだが、特別重いものを推奨するわけではない。映像で使っているのも、かなり軽いものである。
 ゴムチューブ。ほぼダンベルの代用として使うのでなくても大丈夫だが、広背筋を鍛えるプーリーローはダンベルでは出来ない(広背筋を狙ったダンベル種目は別にある)。
 ストレッチポール。仰向けでダンベルを扱う際に、背中に当てて床面との高低差をつけると、大胸筋の動きの幅を広げることが出来る。
 プッシュアップバー。腕立て伏せの負荷を強めることが出来る。
 椅子。なくてもよいが、だいたい家にはあるだろう。
 マット。必要ないと思うのであれば、必要ない。


 なぜ筋トレが必要か。筋トレはいつやるべきか。どの程度の頻度がよいのか。何を食べるべきか。挫折しそうになったらどうするか。ダイエットに効果的なのか。そんなことは一切書いてない。
 この本は各種目の技術的な解説のみで構成されている。