- 作者:里脇 浅次郎
- メディア: 文庫
人は死ぬ(生きたまま世の終わりを迎える人もいることになるが)。死後の魂はキリストの私審判によって、楽園(天国)と地獄に振り分けられる。カトリックはその中間的な場として煉獄というものも想定している。十分な聖性を持たない魂は、煉獄の火によって清められる必要があるという。煉獄の存在があるから、死者のために代祷(とりなしの祈り)をする根拠も生まれてくる。
この世の終わりの時、主が再臨し、死者は善人も悪人も地上で持っていた体を纏って復活する。神とキリストの法廷において公審判(最後の審判)が行われ、人は変容し、世界も消滅することなく一新する。