本の覚書

本と語学のはなし

枕草子「下衆女」

 をかしと思ふ歌を草子などに書きておきたるに、言ふかひなき下衆のうちうたひたるこそ、いと心憂けれ。(290 をかしと思ふ歌を

 おもしろいと思う歌を帳面に書きつけておいたのに、お話にもならない下衆女が、その歌を気軽に口にしたのは、とてもいやなものだ。


 次の段でも、身分のある男は下衆女によい評判をとるよりも、むしろ悪しざまに言われた方がよいと書いている。そこには越えがたい価値観の壁があるべきなのだ。
 いよいよ『枕草子』も終わりが見えてきた。今週中には読了できそうだ。


 今日は気温が4度くらいまで上がって、雪がよく融けた。屋根から下ろした雪の処理は1時間半。毎日これくらいやっておけば、1週間後にはかなり劇的に雪が減っていることだろう。ちょうどいい運動にもなる。
 車屋から連絡はないが、廃車にする決意を固めつつある。代わりの車は買わない。徒歩か自転車かバスだけで生活してみる。生活のサイズがどんどん小さくなっていくが、不要なものはどんどん手放していけばいい。必要なものだけ手元に置けばいい。