本の覚書

本と語学のはなし

居酒屋


 久しぶりに『居酒屋』から。

... il courut rue de la Goutte-d’Or et monta carrément emprunter dix francs à Lorilleux. (p.114)

グート・ドル街へ駆けつけ、思いきってロリユに十フランの借金を頼み込んだ。 (pp.96-97)


 Monter (昇る)に続く不定詞は目的を表すので、目的が強調されて「頼み込む」という訳ができあがり、それを修飾する carrément が「思いきって」(d’une façon decidée)となるのも自然のようである。しかし、ロリユが住んでいるのは7階だ。塔のようにそびえる階段部屋をまっすぐ垂直方向(à angles droits, d’équerre)に昇っていくという、もっと具体的な動作を表現していると考えた方がよさそうに、私には思える。

準備


 カードをひとつ解約した。出身大学のカードなので、校友会費が自動的に支払われる。それを除けば、最近は全く使っていなかった。大学図書館の入館証にもなるが、東京近郊に住んでいないので用はない。カードは本来個人用と事業用に分けるべきだから、引き落とし口座を個人用の方に変更すればよかったのかもしれないが(可能かどうかよく分からないけど)、とりあえず残った1枚で全部済ませて、個人用に買ったものは事業主貸で処理をする。今は昔ほどの買物依存症ではないから、しっちゃかめっちゃかなことにはならないだろう。


 日経新聞の料金引き落とし口座を事業用の方に変更する。我が家では現在1紙しかとっていないので、経費と個人用とに按分しなくてはいけない。しかし、立替払いの処理をするよりは楽だろうと思う。


 21年度用の会計ソフトを使って、入力の練習をしている。私は商業高校に進むべきだったのかもしれない。こういう作業には適性がある。というより、こういう作業にしか適性がない。