本の覚書

本と語学のはなし

ジェイン・オースティンの読書会【映画】

 オースティンの六冊の小説を六人の男女(男一人、女五人)が読み、それぞれの家に招いて読書会を開く。それとともに、それぞれの人間関係がねじれながら展開してゆく。
 残念ながら私は『自負と偏見』しか読んだことがないので、会話について行けない部分も多いのだが、それでも十分楽しめた。


 『自負と偏見』には過剰な底意地の悪さを感じた気がするのだが、せっかくなので全部読んでみるべきなのかもしれない。

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ガリラヤの春 イエスの足跡を慕って/写真・横山匡、文・牛山剛

 イエスの足跡を追った小さな写真集。『トルコ・ギリシア パウロの旅』や『ヨルダン・シリア 聖書の旅』とは異なり、写真入りの紀行文ではない。
 巻末に置かれたエッセーで、牛山は再びヘレニズムに敗れたキリスト教のことを語る。つまりローマ・カトリック東方正教会ヘブライズムを失った偽のキリスト教であるということなのだけど、今ヨーロッパ文明が昔日の輝きを取り戻すには旧約聖書ヘブライズムが必要であるというとき、彼は一体どういうことを言おうとしているのだろうか。そこのところが今一つ理解できない。

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