本の覚書

本と語学のはなし

クリスマス・カロル/ディケンズ

 原文で読んだことがあるけど、思いの外難しい。たぶんこの邦訳にも誤訳は数えきれないほどあるんではないかと思う。
 今回は外で時間を潰すために急遽この文庫本を持ち出したが、いつかまた生のディケンズの言葉に触れたい。

彼があまり愉快そうなので、気の好い連中が三四人、
「旦那、お早うございます! クリスマスおめでとう!」
 と、声を掛けた。
 スクルージは今までこんなに耳に快い音楽を聞いたことがなかった、とその後もたびたび話した。(p.143)

He looked so irresistibly pleasant, in a word, that three or four good-humoured fellows said, “Good morning, sir ! A merry Christmas to you!” And Scrooge said often afterwards, that of all the blithe sounds he had ever heard, those were the blithest in his ears. (p.82)

 

新装版

クリスマス・キャロル (新潮文庫)

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