本の覚書

本と語学のはなし

2016年3月【振り返り】

▼まだ完全復活とはいかない。
▼暖かくなったので、久しぶりに部屋の掃除をする。凄まじく埃まみれの部屋に暮らしていたのだった。
▼本の整理をする。ブックオフの宅配買取という制度を使って、かなりたくさん本を売る。以前は五つくらいなら無料で段ボールをくれたのだが、それはやめたらしい。アマゾンで段ボールを購入して(ブックオフで買うより安く入手できる)、本を詰める。ブックオフの手配した宅配業者が引き取りに来て、今は査定待ち。
漢詩の本の何冊かは、いったん段ボールに詰めた後、思い直して救済した。アマゾンを通じて中国から取り寄せた、ピンインつきの子供向けアンソロジーなんかも、ときどきぱらぱらめくってみれば楽しそうである。


キリスト教一辺倒から脱却しようと思い立つ。漢詩フローベールを始める。道元森鴎外は途中でやめてしまったので、これもどうなるかは知らない。
▼最近は大量の本を少量ずつ併読するというやり方をしているのだが、あまり上手くは行っていない感じ。この方法だけの問題ではないだろうけど。
▼外国語に触れたのはわずかだけ。ここが復活しない限り、ずっと低調のままだろう。

陰 壑 生 虚 籟   陰壑(いんがく)は虚籟(きょらい)を生じ
月 林 散 清 影   月林(げつりん)は清影(せいえい)を散ず


山の北側の谷には風がうつろな響きを立てて湧き起こり、月下の林には清らかな光が散乱している。(黒川洋一編『杜甫詩選』p.13-14)

▼「竜門の奉先寺に遊ぶ」と題された、杜甫三十頃の五言古詩より。簡潔な言葉の中にイメージをふんだんに盛り込める漢詩が割と好き。教養のない我々世代には、続けるには根気も必要であるが。

読了本