- 作者:青野 太潮
- 発売日: 1994/01/01
- メディア: 単行本
事実、ルターやカルヴァンは、自由に「正典」批判を展開し、決してそれが決定的に「閉じられたもの」であるなどとはみなしていないのである。(p.246)
なお、青野は聖書の引用にあえて口語訳を用いている。新共同訳の一番の疑問として、新約の翻訳者として、荒井献、佐竹明、八木誠一、田川建三らには全く声がかからなかったことを挙げている。
それはそれとして、口語訳の引照つきがまた売り出されたら(古本はやたらに高い)、私も口語訳に移行するかもしれない。それとも、その前に新々共同訳が完成するだろうか。