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本の覚書

本と語学のはなし

あさきゆめみし (4)/大和和紀

あさきゆめみし(4) (講談社漫画文庫)

あさきゆめみし(4) (講談社漫画文庫)

 玉鬘はひげ黒の大将と結婚し、夕霧はとうとう雲居の雁と結婚し、明石の姫は春宮のところに入内し、朱雀院は出家に伴い娘の女三の宮を源氏に託し、彼女が藤壺の宮の姪であり紫の上の従姉妹であることから源氏も殊更辞退することもなく、けれどあまりの幼さに持て余してしまい、朧月夜と縁りを戻し、明石の姫は男子を生んでやがて国母となることが約束され、明石の君が真の母であることを知り、柏木が女三の宮との間に不義の子をなし、紫の上は死にかけて復活するのだが、彼女を死の縁に追いやろうとしたのは六条御息所の死霊のようで、死んでなお大活躍である。


 女三の宮が出てくるあたりから不穏な空気が漂い始める。かつて父帝に対して犯した罪の報いか、かつて光の君と呼ばれた源氏が若い妻を寝取られ、子までもうけられてしまう。後に薫と呼ばれる男の子であるが、源氏はこれを自分の子として育てることになる。
 紫の上にも変化が生じる。源氏が愛しているのは自分ではなく、自分を通して誰かを愛しているに過ぎないのではないのか。女三の宮の内に求めていたのも、その面影ではなかったのか。そこに六条御息所の死霊が付け入る隙もあったのだろう(六条御息所の死霊は次の巻でも出てきて、ちょっとバーゲンセールみたいになってる)。

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