本の覚書

本と語学のはなし

購入6-2

 Gerd Theißen『Das Neue Testament』(C. H. Beck)。新約聖書の成立について、文学史的アプローチからまとめたドイツ語の入門書。
 大貫隆の翻訳が出ている。G. タイセン『新約聖書――歴史・文学・宗教』(教文館)である。あとでこちらも購入して(古本だが)、原典講読の参考にする。本格的に学ぶだけの才覚はないけど、新約聖書学の雰囲気を少しだけでも味わってみたい。

 新約聖書の成立と言うとき、2つのことを考えなくてはならない。個々の文書がいつ誰によってどのような目的で書かれたのかということと、なぜ特定の27の文書が(時として互いに矛盾しているように見えるにもかかわらず)1つの新約聖書としてまとめられ正典として認められるようになったのかということである。
 前者からは当然、ナザレのイエスとは誰かという問いが出てくる。
 そして後者からは、正典を持たなかった時期のキリスト教はいかにしてキリスト教でありえたのかということが、今日のキリスト教イコール正典宗教という常識(宗教改革以降の常識かもしれないが)に照らして、解明すべき疑問であるように思われてくる。
 こういったことが、私にとって先ず第一に学ばなれくてはならないことだ。和書でも、田川建三の『書物としての新約聖書』(勁草書房)を読み始めたところである。

Das Neue Testament


 ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』(法政大学出版局)。
 1925年、フランクフルト大学に教授資格論文として提出され、拒否された。これにより、ベンヤミンは不安定な文筆家としての道を歩むことになる。

ドイツ悲劇の根源 (叢書・ウニベルシタス)

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